朝から先週買った「カタルパの樹」を読んでました。
この本、以前からキララ文庫の橋本先生に「私が手がけた漫画がある」と聞いて、
どうしても読みたかったのですが、熊本の本屋でしか購入できないのです。
なんとISBNコードが無い。
それもそのはず。もともとが熊本県合志市が発行した郷土史漫画なので、県内流通のみなのですね。
先生の手元にも残ってなくて、今回の熊本旅行でようやく入手できたのでした。
物語は明治時代に入り、教育に力を入れ始めた国に対して、
「もっと地域に根付いた自由な教育を」と立ち上がった二人の人物を中心に進んでいきます。
それが工藤左一と平田一十。彼らがつくった学校「合志義塾」は明治・大正・昭和と58年も続き、
現在の合志市の礎(いしずえ)を築くのです。
※写真の画像でいえば、左ページ5コマ目が平田一十、右ページ5コマ目が工藤左一。
その学校設立までの道のりを漫画で分かりやすく、章ごとに文章で解説も加え、
巻末には資料もあるという充実ぶり。本当に素晴らしい本でした。
今年の2月には熊日出版文化賞を受賞しております。
私は先生のことを知っているからでしょうか。
彼は学校の先生もやっているので、なんとなくこの漫画の主人公の地元教育にかける姿と、
教育者としての先生の姿がダブって見えて、
まるで先生の言葉を読むかのように物語を読みすすめました。
前向きな気持ちになる、心地よい読了。カタルパの樹、いいですね。
機会あれば、ぜひ皆さんもご一読ください。
コメント
初めまして。
わがまちの「カタルパの樹」を取り上げていただき感謝いたします。合志市役所生涯学習課に問い合わせいただければ、送料実費で、どなたでも手に入れられると思います。
私の祖父、大叔父、父が合志義塾で学んでいますので、特に親しみがあり、その歴史的な価値をたくさんの人に知ってもらうことを願っています。
上田 様
どうもメッセージありがとうございます。
「カタルパの樹」は他県の者でも購入できるのですね。
合志義塾は他では例のない学校で、
大変興味を持って読ませていただきました。
資料と合わせてかなり詳しく描かれており、
準備された方々の情熱を感じました。
他県でも郷土漫画が出版されておりますが、
この本はその中でも出色の出来だと思います。
また何かの折には紹介させてくださいね。
まーぶる書房 斉藤
> 初めまして。
> わがまちの「カタルパの樹」を取り上げていただき感謝いたします。合志市役所生涯学習課に問い合わせいただければ、送料実費で、どなたでも手に入れられると思います。
> 私の祖父、大叔父、父が合志義塾で学んでいますので、特に親しみがあり、その歴史的な価値をたくさんの人に知ってもらうことを願っています。