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汚部屋に発生する虫の種類と退治方法を解説!発生理由や影響も

お掃除

掃除や片付けがされていない汚部屋は、虫が発生しやすい傾向にあります。部屋でくつろいでいる際に虫と遭遇すると、不快に思う人も多いでしょう。しかし、発生場所や正しい退治方法が分からず、また虫が発生してしまったというケースも少なくありません。

当記事では、汚部屋に発生しやすい虫の種類や特徴について解説します。また、発生場所や退治方法(駆除方法)についても紹介するため、部屋に発生した虫の退治をしたい方はぜひ参考にしてください。

1.汚部屋に虫が発生する理由

汚部屋は虫にとって住みやすい条件が整った快適な居住空間です。虫の侵入・繁殖を抑えたい場合、原因を明確にした上で対策を行うことが重要です。ここでは汚部屋での虫の発生理由と、繁殖しやすい環境について解説します。

■虫の発生理由

  • 虫のエサ(餌)が豊富
  • 虫が住みやすい環境
  • 虫が繁殖しやすい環境

虫のエサは、汚部屋にある食べ残しカスや飲みかけで放置されたゴミ、人間の皮脂がついたまま放置されている寝具などにあります。ゴミの腐敗臭は外にいる虫を引き寄せる効果があり、彼らにとっては魅力的なエサです。また、汚部屋は、窓を開ける習慣がなく閉め切った状態が多いことから、部屋の湿度が高い傾向にあります。湿度が高く生ゴミが豊富なため、エサが簡単に手に入るだけでなく、繁殖活動が捗ってしまう環境と言えるでしょう。

■繁殖しやすい環境

  • ゴミ箱の中
  • 掃除の行き届いていない部屋
  • エアコン内部

ゴミ捨てをこまめに行わず長期間ゴミ箱の中に放置してしまうと、ゴミ箱の中で腐敗が始まり虫の発生につながります。加えて虫はゴミだけでなく、ホコリやカビなどの汚れをエサにする種類も存在するため、掃除が行き届いていない環境では注意が必要です。また、虫は高温多湿を好む習性があり、特にエアコン内部は繁殖場所として虫が集中する恐れがあります。

1-1.汚部屋に虫がいるとどんな悪影響がある?

虫の発生を防ぐためにはこまめな掃除や、部屋の中にゴミやゴミ袋を長期で置いておかないなど、部屋を綺麗に保つことが大切です。汚部屋は虫の発生を通じてさまざまな悪影響を及ぼします。ここでは、虫によって起こる悪影響について解説します。

・健康被害を生む

虫だらけの生活を続けていると、虫を通じて病原体が体内に侵入し、アレルギーや喘息などの健康被害を起こすきっかけになる恐れがあります。アレルギーや喘息は、完治が難しく薬を飲み続けなければならないケースも少なくありません。また、汚部屋でアレルギー症状を発症した場合、環境を改めない場合にショック症状を起こしてしまう危険性もあります。

・近所に迷惑がかかる

虫が汚部屋で繁殖し、外へと出ていった際には、他の住民に迷惑をかける可能性が高いため注意が必要です。悪臭や害虫などの問題で近隣から苦情が来た場合、各自治体の「ゴミ屋敷条例」に基づき、ゴミを排除するよう通達がくる恐れがあります。

・食中毒や感染症を患う

汚部屋で虫に囲まれながら生活をしていると、虫を通して食中毒や感染症を患う可能性が高まります。大腸菌やサルモネラ菌などの病原菌は、下痢や発熱、脱水症状を起こすため、生活に支障が出てしまうこともあります。

2.汚部屋に発生する虫の種類と退治方法

汚部屋は虫にとって、食べ物が豊富にあったり、物が多く隠れやすかったりして好都合の繁殖場所となります。汚部屋にはゴキブリやハエといった定番の害虫以外にも、さまざまな虫が繁殖するため、部屋は綺麗に保つことが一番です。しかし、もし虫が発生した場合は虫がいなくなるよう退治しましょう。

2-1.ゴキブリ

ゴキブリは、排水管や排水溝だけでなく、僅かな隙間さえあれば侵入可能です。活動時間は日没後と夜明け前に多く活動するため、遭遇する確率は低いものの、家に隠れていることが多い傾向にあります。暖かく湿っている夏場は活発に活動するものの、寒さと乾燥が苦手なため冬は出現率が下がります。

また、ゴキブリの体にはサルモネラ菌や大腸菌だけでなく、小児麻痺を巻き起こす小児麻痺病原菌も含まれるため、注意が必要です。

好むエサ食べ残しや飲み残し
部屋の主な生息場所キッチン全般やエアコン内部
対処法殺虫剤・くん煙剤などの害虫対策グッズ

2-2.ハエ・コバエ

ハエ・コバエは、窓や玄関など、人間のドアの開閉のタイミングで侵入することが多い傾向にあります。加えて、下水管から排水溝を通り部屋へ侵入するケースも多く、僅かな隙間があれば侵入可能です。

ハエ・コバエの活動時期は、6月〜10月頃まで多く見られ、気温が25度以上になると排卵を盛んに行います。ハエ・コバエは一度の産卵で200個の卵を産むと言われているため、一度大量繁殖を許してしまうと収拾が困難になります。日頃から水回りなどは清潔にしておきましょう。

好むエサ食べ残しの腐敗したもの・ヘドロ汚れ
部屋の主な生息場所キッチンやお風呂などの水回り・観葉植物
対処法定期的な掃除・こまめなゴミ出し・60度以上の熱湯

2-3.ヒメカツオブシムシ

ヒメカツオブシムシは、外に干している洗濯物に付着し侵入します。明るく淡い色に引き寄せられる性質を持つため、暗い色やはっきりとした色の衣類であれば、付着する可能性は低いです。

衣類や食品を食べるのはヒメカツオブシムシの幼虫であり、成虫になると花粉や花の蜜を食べます。成虫が家の中に侵入してしまうと、卵を産んでしまう場合もあるため、見つけた際はすぐに駆除しましょう。また、乾燥に強く5月ごろから活動的になるため、外出時や洗濯物を取り込む際には軽く手で払って侵入を防ぎます。

好むエサ衣類や鰹節などの乾燥食品
部屋の主な生息場所洋服タンスの中・クローゼット・カーペットの下
対処法殺虫剤や防虫剤、65度以上の乾燥器の使用

2-4.チャタテムシ

チャタテムシは、外部から持ち込まれた資材などに付着し、家の中に侵入します。湿気が多い場所を好み、カビが生えている場所で繁殖を繰り返します。また、初夏から秋にかけて活動が活発になり、成虫になってから1〜4日後に産卵を開始するため、見つけた際にはすぐに駆除を行いましょう。

好むエサホコリ・カビ・米・小麦製品
部屋の主な生息場所畳・クローゼット・本棚
対処法除湿機の使用・くん煙剤などの害虫対策グッズ

2-5.ダニ

ダニにはさまざまな種類があり、一般家庭でよく見られるのは、ヒョウヒダニやタカラダニです。ここではそれぞれのダニの特徴について解説します。

■ヒョウヒダニ

家の中に潜むダニの中では最も多い種類と言われており、掃除機をかけない部屋に多く生息しています。外出先でソファやカーペット、電車の座席などの繊維製品などに触れた際に付着したり、窓から入ってきた小さなホコリやチリにくっついたりして家の中へ侵入します。普段掃除機をかけていない部屋や寝具を好み、アレルギー性疾患や喘息を起こす原因の1つです。

好むエサ皮脂・フケ・ホコリ
部屋の主な生息場所ベッド・布団・ソファ
対処法くん煙剤・天日干し

■タカラダニ

赤色の姿が特徴的なタカラダニの生体は、謎に包まれていることが多く、屋内に侵入する理由も未だ解明されていません。活動時期は6月から7月によく見られ、人には無害であるものの、潰してしまうと赤いシミが付着したり、体液に触れた場合は発疹が出たりする場合もあるため要注意です。

好むエサ花粉
部屋の主な生息場所外壁・ベランダ・屋外のコンクリート
対処法スプレー式殺虫剤・放水

2-6.シミ(紙魚)

シミ(紙魚)は名前の通り、紙を好物とし、海の生物のような形をしています。季節に関係なく活動するものの、湿度が70度で気温が20度以上の夏場は活発的に活動する傾向にあります。

絶食状態でも1年程は生き延び、寿命はおよそ7~8年と昆虫の中では生命力が強く寿命が長いのが特徴です。また、シミ(紙魚)は紙や衣服を食べるものの、人体に影響を及ぼすことはありません。

好むエサ和紙・掛け軸・衣類
部屋の主な生息場所風呂場・トイレ・押し入れ
対処法殺虫剤・くん煙剤

2-7.シバンムシ

シバンムシは、カブトムシのメスのような形をしている赤茶色の小さな虫です。日本では、畳やタバコを主食とするタバコシバンムシと、建物や本を主食とするサンシバンムシが多く見られます。シバンムシ自体は人体への害がないものの、タバコシバンムシに寄生する「シバンムシアリガタバチ」と呼ばれるアリの形に似たハチが発生することもあります。

シバンムシアリガタバチは毒針を持っており、刺された場合、アナフィラキシーショックやアリガタバチ刺症など、命にかかわる症状を引き起こす恐れがあります。タバコシバンムシを見つけた場合は、速やかに駆除することをおすすめします。

好むエサ乾燥食品・畳・タバコ・本
部屋の主な生息場所キッチン・木材の家具
対処法殺虫剤・くん煙剤

まとめ

汚部屋にはさまざまな種類の虫が発生し、中にはアレルギーや感染症など、人体に悪影響を及ぼす可能性があります。汚部屋の中で湧いた虫は、外部に飛び出すことで自身の健康被害だけでなく、近所の人たちに迷惑をかける恐れもあります。

汚部屋に発生する虫には、それぞれ特徴・生息場所・対処法が異なるため、発生源を把握した上で、虫にあった害虫退治を行うことをおすすめします。日頃からこまめに掃除・整理整頓を行うことで虫の侵入を防ぎ、健やかで豊かな暮らしを手に入れましょう。

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