ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼すると、ゴミ回収だけでなく、ハウスクリーニング清掃や不用品の買取、害虫駆除や消臭除菌なども対応してくれます。業者によっては騒音防止や作業時間の配慮など、近所迷惑にならないよう配慮してくれるところもあり、近所に気付かれず家をきれいにしたい方にも最適です。
当記事では、ゴミ屋敷の片付けの料金相場と片付け費用を安く抑える方法、ゴミ屋敷の清掃業者の選び方などについて解説します。ゴミ屋敷の状態をきれいにしたいという方は、ぜひお役立てください。
1.ゴミ屋敷の片付けの内訳と料金相場
ゴミ屋敷とは、床一面に放置されたゴミが散乱し、住居スペースがほとんどなくなった状態の家を指す言葉です。ゴミ屋敷になった家を片付けることは困難なため、専門業者に依頼するという方も少なくありません。ゴミ屋敷業者に片付け依頼する場合、費用の内訳として以下の項目が挙げられます。
- 実際に作業を行う人件費
- ゴミを運搬する車両費
- 廃棄物の処分費
- 片付け以外に依頼されたオプション費
廃棄物の処分費に関しては処分する家具や家電によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。掃除後に部屋を除菌するなどのオプションサービスも、業者によって費用が異なるため注意が必要です。
1-1.部屋の間取り別の料金相場
ゴミ屋敷の片付けを清掃業者に依頼した場合、発生する料金は部屋の間取りや作業人数によって異なります。ここでは、間取り別の料金相場について下記の表を元に解説します。
間取り | 作業人数 | 作業時間 | 料金相場 |
---|---|---|---|
1R・1K | 1~2名 | 1~3時間 | 3万~8万円 |
1DK | 2~3名 | 2~4時間 | 5万~12万円 |
1LDK | 2~4名 | 2~6時間 | 7万~20万円 |
2DK | 2~5名 | 2~6時間 | 9万~25万円 |
2LDK | 3~6名 | 3~8時間 | 12万~30万円 |
3DK | 3~7名 | 4~10時間 | 15万~40万円 |
3LDK | 4~8名 | 5~12時間 | 17万~50万円 |
4LDK以上 | 4~10名 | 6~15時間 | 22万~要見積もり |
作業人数や作業時間が間取りによって異なり、料金相場に差が出るため、事前に目安を把握しましょう。間取りが3LDKの場合でも1部屋分の片付け依頼であれば、料金は3万〜8万円で収まります。
1-2.トラックのサイズ別の料金相場
ゴミ屋敷によって、部屋の中に詰まれているゴミや廃棄物の量が異なるため、間取りだけで見積もりを出す業者はほとんどいません。ゴミ屋敷の掃除を受け持つ業者はゴミ屋敷の間取りの他に、トラックの積載量で費用を見積もるケースが多い傾向にあります。
ここでは、トラックの料金相場について解説します。
トラックの大きさ | 1台当たりの金額 |
---|---|
軽トラック | 3万~4万円 |
2トントラック | 5万~8万円 |
4トントラック | 20~30万円 |
軽トラックで運べる段ボールの大きさは25箱分程度で、2トントラックの場合は100箱分、4トントラックでは200箱分程度の積載が可能です。
2.ゴミ屋敷の片付け費用を安く抑える方法
ゴミ屋敷の片付けを自力で行うのは、骨が折れる作業です。業者に依頼を検討しているものの、メリットやデメリットが気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ゴミ屋敷の片付けを業者に頼むメリットとデメリットについて紹介します。
・ゴミ屋敷の片付けを業者に頼むメリット
- 短時間で効率よく綺麗になる
- 処分に困るものも回収してもらえる
- 近隣に配慮し迷惑をかけない
ゴミ屋敷は、プロの業者に依頼するとスムーズに片付けられます。業者に片付けを頼むと短時間で効率よく作業してくれ、処分に困るものも回収してもらえるため、業者に依頼するだけで他の手配は必要ありません。業者によっては人目につきづらい時間帯での作業も対応しているところも多く、近隣などの周囲に迷惑をかけることなくゴミ屋敷を片付けられます。
ゴミ屋敷の片付けを業者に頼むデメリットとしては、費用がかかることが挙げられます。しかし、いくつかのポイントを押さえて業者を選ぶことでゴミ屋敷の片付け費用を安く抑えることも可能です。
ここでは、ゴミ屋敷の片付け費用を安く抑える方法について解説します。
2-1.複数見積もりをとって比較する
ゴミ屋敷の清掃を専門に扱う業者の特徴として、業者によって片付け費用やサービスが大きく異なる点が挙げられます。清掃業者への依頼を検討する際には、3社ほど見積もりを取り、料金やサービスの比較をして条件のよいほうを選びましょう。
見積もりの内訳をきちんと確認し、追加料金の有無を確認することで予想外の出費を抑えられます。安さだけでなくサービスの質もあらかじめ把握し、依頼後に後悔しないようにしましょう。
2-2.不用品を買取してもらう
ゴミ屋敷の中に眠っている不用品の中には、買取可能なものも含まれているケースがあります。不要であるもののまだ使えるものは、ネットオークションやフリマアプリで買取にだすのも1つの手です。買取専門店やリサイクルショップに持ち込むのもよいでしょう。不用品を買い取ってもらうことで業者が片付けるものが減るため、業者の費用が安くなります。
業者に直接買取してもらう場合は、価値の高いものが不用品の中にあれば、費用から差し引いてもらえる場合もあります。まだ使えるものや価値のある物がある場合は、買取を検討するのがおすすめです。
2-3.可能な限り自分で片付ける
ゴミ屋敷の清掃にかかる費用は、ゴミの量によって異なります。少ないほうが費用を安く抑えられるため、ゴミ屋敷の清掃業者に依頼する前にできる範囲で自分で片付けるとよいでしょう。
一般ゴミはまとめてゴミの日に出したり、粗大ゴミの無料回収日に不用品を出したりすると業者の片付け費用を抑えられます。精神的・体力的に難しい場合は、無理せず業者に任せましょう。
3.ゴミ屋敷の清掃業者の選び方
ゴミ屋敷の片付けを依頼する場合、3つの流れを踏む必要があります。
- 清掃業者にゴミ屋敷の状態を細かく伝える
- 追加したいオプションを選び最終的な清掃後のビジョンを伝える
- 業者から見積もりを貰い、検討したのちに依頼する
依頼する前の打ち合わせ段階で要望を伝え、きちんと業者とのすり合わせて依頼後に後悔がないようにしましょう。
ここでは、ゴミ屋敷の清掃業者の選び方と注意点について解説します。
3-1.明確な料金体系であるか
ゴミ屋敷の清掃業者を選ぶ場合、業者のホームページの確認をおすすめします。ホームページに記載されている料金体系を把握し、料金の内訳が明確に記されているかを確認しましょう。
料金の内容が明確でないと、片付け後に高額な請求を不当にされる可能性があります。料金を他社と比較することで、業界の料金の相場を把握し無駄な出費を抑えられます。
3-2.訪問見積もりに対応しているか
ゴミ屋敷の清掃業者を選ぶ際には、必ず訪問見積もりに対応しているかどうかを確認しましょう。ゴミ屋敷の訪問見積もりを行っていない業者は、当日追加料金を請求する恐れがあるため注意が必要です。
訪問見積もりをする際は追加料金の発生する条件や、見積もりの内訳についてきちんと説明を受けることをおすすめします。見積もりの段階でかかる費用について把握し、後悔のないようにしましょう。
3-3.必要な資格を持っているか
ゴミ屋敷の清掃業者に依頼する際には、業者が家庭内のゴミを運搬・処分する場合に必要な「一般廃棄物収集運搬許可証」を保有しているかを事前に確認しましょう。許可書を保有していない場合は別の資格保有業者に回収を委託する必要があります。ホームページなどを確認し、無許可で営業していないかチェックしましょう。
「古物商許可」や「遺品整理士」などの資格を保有している業者は、買取を依頼する際にも正確な査定を行う傾向にあります。買取に出せそうなものが多い場合は、併せて確認するとよいでしょう。
3-4.口コミや評判がよいか
業者選びの際に気を付けたいのが、実際に利用した方が書いた口コミです。口コミの悪い業者は避け、利用者からの評判が高い業者を選びましょう。口コミを見る際には口コミサイトだけでなくSNSなどで業者名を検索し、リアルタイムで検索をするとより利用者の本音を知ることができます。
口コミを見る際のポイントは、作業スタッフの態度や、きちんとゴミと買取品の選別をしながら片付けているかなどを中心に見ることをおすすめします。
まとめ
ゴミ屋敷の片付けは、部屋の間取りや作業時間、ゴミや廃棄物の量によって異なります。建物の間取りが3LDKであっても、片付ける範囲が1部屋分であれば、1部屋分の料金になるなど、料金設定は業者によってさまざまです。
費用を抑えたい場合は、自分で片付けられるものは片付けてゴミの量を減らし、買取に出すのがよいでしょう。複数の業者の見積もりを取って、料金やサービスを比較検討するのも大事です。
清掃業者選びでは、ゴミ回収に必要な許可証があって、明確な料金設定で実際に訪問して見積もりを出してくれる業者は、信頼性が高いと言えます。口コミや評価もネットまたはSNSで確認して、信頼できる業者に片付け・清掃を依頼してください。
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