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読んだ本たち

4/5(火)古本屋が選ぶ、古本屋関連本ベスト20

本が好きです。そして古本が好きです。

だから古本関連の書籍を見ると、ついつい買ってしまい、そばに置いておきたくなります。

一番古くは十代の頃読んだ梶山季之せどり男爵数奇譚」。あとキララ文庫で働いている頃は「古本屋 月の輪書林」「ふるほん文庫やさんの奇跡」など読んでました。古本関連の本って、明日知れぬの自営業の身にとっては心の拠り所になっているのかもしれません。

今回は私が古本屋をはじめてから読んだ本を挙げさせていただきました。もう独立して18年くらいになるので、結構な時間が経ってます。その間に出版された古本関連のものはたくさんあることでしょう。当然ここに入っていない本でも面白い本もあるんです。挙げられなくてスイマセン。

また一古本屋の個人的見解なので、どうか参考程度にさっと読み流してくださいませ。

まずは20位から。10位以降は自分の中で順番は、それほど意味はございません。順位が低くても面白くないという事ではないので、ご了承くだいませ。……順不同です。

20位北尾トロ ぶらぶらヂンヂン古書の旅 文春文庫

古本好きとしては全国各地の古本屋を回りたい。しかもぶらっと気楽な感じで。北尾さんはその夢を実現させたひとりです。

結構好みが被るのか、サブカル寄りのお店が出て来るので、ワクワクさせられます。

例えば九州中国地方では「バンドワゴン」「痛快洞」「珍竹林」「万歩書店」、神戸なら「ちんき堂」「トンカ書店」と言った具合…

サブカルならここに回って欲しいという店にちゃんと行かれているのが嬉しい。良い本がたくさんある店では「古本好きの遊園地」という表現がいい。私も旅に出ると、古本屋巡りしてますが、そんな遊園地に是非寄ってみたいです。

19位本の雑誌編集部編 古本の雑誌 本の雑誌社 

この本が出版されて、はじめて手に取った時はとても感動しました。なにせ最初から最後まで古本づくしなんです。内容のほとんどが、雑誌「本の雑誌」に掲載されていた古本関連の記事をまとめたものなんですが、それだけが集まった時の熱量たるやスサマジイ。

古本という世界を俯瞰してみるにはもってこいの一冊ではないでしょうか。どこから読んでも楽しい記事ばかりで、全部読み終わってしまうのがもったない。出版されてから10年近く経つことだし、第二弾とかあると嬉しいなァ。

18位森岡監行 荒野の古本屋 晶文社/小学舘

晶文社の『就職しないでいきるには』シリーズは面白いので何冊か読んでますが、この作者の本は衝撃的でした。

従来ぎっしり本棚に本を並べるのが古本屋として普通だと思っていたので、商品を面見せでゆとりを持って並べている写真にびっくり。「こんなやり方あるんだ!」って。著者の店の写真集を面置した状態で、ゆったりめに配置してる写真に驚かされました。中の文章もいいですね。著者が古いものに傾倒し、古本屋を始める様子が丁寧に描かれております

17位沖田信悦 植民地時代の古本屋たち 寿郎社

東京の古書会館に足蹴く通っていた2004年~2008年頃、よく声をかけていただいてたのが、千葉古書組合の鷹山堂さん(沖田さん)でした。

私は会館8階の休憩室が好きで、ここでコーヒー飲んだり調べものしたりしていたのですが、この一角に古本関連の書籍が置いあるんです。鷹山堂さんの本も並んでたので、驚いてすぐに自分でも購入しました。

それがこの本。戦前の植民地(樺太・台湾・満州・朝鮮)の古本屋さんが書かれてて、なんとも資料性の高いものです。読んでよく調べられたなァと二度驚きでありました。

16位橋本憲範 奇想ヤフオク学 平安工房 

ヤフーオークションが始まったのが1999年の秋。そして著者の橋本さんがヤフオクを知り、試しに出品しはじめたのが2000年の夏。この本はネットオークションの黎明期において、どんな風に商売して成功したのか。その貴重な記録です。

その内容は具体的な商品名や売上の数字などが書かれており、大変参考になります。前半ヤフオクバブルもあって勢いがありますが、後半になると相場が落ちていく中、すひたすら売ることが書かれているので、読む方にも緊張感が走ります。商売するのって大変だぁ。

15位片岡喜彦 古本屋の四季 皓星社

「自分が60過ぎたらどんな古本屋をやっているんだろう?」そう思い、手に取った本。著者は定年を迎え、60を過ぎてから古本屋を始めたのだという。「道楽で古本屋をはじめた」「10年もできれば」とあるが、なんのなんの。

結構しっかりされた方で、お店の方も10年以上となり、すっかり神戸の古本屋として地域に溶け込んでいるようです。2009年から2020年までの11年分エッセイ。結構な量のように思えますが1本が4ページ前後と読みやすく、隙間時間にほっと一息つく感じで読ませて頂きました。

14位南陀楼綾繁 ほんほん本の旅あるき 産業編集センター 

著者が北は岩手南は鹿児島まで足を運び、本に関するイベントや本屋・古本屋を紹介したもの。ちゃんと取材されていて、その地域の情報がしっかり書かれている。

注目は全国各地の古本屋さん。特に九州の古本屋さんたちは知っている人ばかりだったので、「あっ出てる出てる!」と嬉しくなりました。ちなみに南陀楼さんとは二回ほどお会いしたことがあります。著作の内容同様博識な方だと思いました。

13位橋本倫史 東京の古本屋 本の雑誌社

最近買った本(2021年12月)。著者の一日密着によって、浮き彫りにされた東京の古本屋さんたちの生活。今までにない、新しいタイプの古本屋関連本だと思いました。

密着取材から生み出される文章には、リアリティがあります。読んでいると、まるで自分がその店で働いてるんじゃないかという気分になりました。

コロナ下、どんな風にして商いをされていたかが伝わってきます。本当に大変だったんだ。個人的には岡島書店さんの昔の古本屋情景に惹かれました。ここだけで一冊を作っても面白そう。

12位大久保京 猫本屋はじめました 洋泉社

元々独立したのが九州の熊本だったこともあり、数年前まではことある毎に、福岡古書組合の市場に顔を出しておりました。2013年頃、吾輩堂さんとは市場でお会いしたことを覚えております。

猫関連を扱う専門のお店だそうです。その店名と扱うジャンルにインパクトあります。その後本が出た際にすぐ購入させていただきました。横尾忠則さんと対談だなんて羨ましすぎます!

11位鈴木創 なごや古本屋案内 風媒社

数年前まで毎週のように名古屋に通ってました。目的はもちろん、名古屋古書会館にて開催される市場です。

前日より宿泊することが多く、この本は宿泊先近くの本屋さんで購入。名古屋の市場でお会いする古本屋さんらが数多く登場。こんな商売してたのね~と改めて知ったのでした。

他の地域ではこういった単行本はないので、こんな本を作ってもらえて名古屋の古本屋さんたち羨ましい!と思った記憶があります。

こうしてみると、みなさんいろんな形態で古本にかかわっており、とても個性的ですね。

さて、ここからベスト10になります。

10位須賀章雅 貧乏暇あり 論創社 

札幌の古書店「須賀屋」の店主のブログを書籍化したものです。2005~2011年の七年間分よりチョイスして掲載。

古本屋さんの日常が坦々と綴られております。古本と過ごす日々は自分に重なる部分があって、じっくり読ませて頂きました。

そういえば2004~2006年頃、三回ほど札幌の大市に参加しました。その際に須賀さんに挨拶させていただきました。ナントこの本にも、私のことが出て来ます。正直嬉しい♫

9位岡崎武志×古本屋ツアーインジャパン古本写真集 盛文堂書房

先ほど文庫にて再発された野呂邦暢の「古本屋写真集」も良かったけれど、こちらも良かったです。

野呂さんの本は、東京の1970年代の古本屋の様子が分かって良いのですが、こちらは1980年代後半~2000年代。いくぶん新しくて、全国いろんな場所の店が納められております。

その中には何軒か知っている古本屋さんがあって、それらの店のありし日の姿が。あっ痛快洞だ。デラシネ書房、坂田賛化堂もある!今では店舗が無くなって、この写真が当時の姿を伝える貴重な資料となっております。

もうこの店に行くことが出来ないんだと思うと、これらの写真が愛おしく、この本をずっと大切に傍らに置いておきたいと思うのです。

あっ、そうそう。この写真集を見て、私が働いてた「キララ文庫」も写真が残ってないか探したのですが、自分の働いてたお店の写真なんてなかなか取って無いですね。どなたかお持ちの方がいらしたら、拝見させてください。

8位藤井基二 頁をめくる音で息をする 本の雑誌社

最近買った本。一見タイトルからすると、文学的で難しそうかな…と思いつつ読み始めると、予想以上に読みやすく、一気に最後まで読んでしまいました。

まず23歳で古本屋を始めたというのが凄い。私も若い時に古本屋をやりたかったですが、何をどうしたら良いか全然分かりませんでした。実際に彼のお店に行ったことがありますが、古い建物をうまく利用して、尾道という土地柄に合った店づくりをしてると思いました。

深夜に営業していて、いろんなお客さんが来るくだりがいいですね。わたしが働いてた店も午前2時くらいまで開いてて、いろんなお客さんが来てたのを思い出しました。

一つ一つの文章に詩のように味わい深く、読了後に心地良い余韻が残りました。

7位カラサキアユミ  古本乙女の日々是口実  皓星社

2018年頃、ツイッターを何気なく見てたら、「古本乙女の日々是口実」の告知があって。古本関連の漫画って珍しいから、ネットにて即買いさせていただきました。

到着した本をすぐ開けて読むと、著者がまだ20代と若くて「そんな若い世代でも古本に夢中になるんだ」と驚かされました。
内容は古本屋巡りをしたことがある方なら誰でも共感するようなエピソードが満載。ギャグタッチで綴られており、途中何度も笑ってしまいました。

あっという間に読み終わってしまい、「この作者の文章や漫画をもっと読みたい!」と思い、日々ツイッターを読み、ついには尾道で開催されたイベントでは直接お会いして、サインまでいただいたのでありました。

6位前野久美子 ブックカフェのある街 仙台文庫

以前働いていた古本屋にいた頃(2000年頃)、「仙台にブックカフェがある」という話を聞いておりました。その頃はまだブックカフェが珍しく、その魁だったと思います。

「ぜひ行ってみたい!」と思いつつ、私も古本屋として独立して数年が過ぎ、前野さんの本が出版されました。それを手に取ったのが2011年の終わり頃で、その本を読んでさらにその思いが強くなりました。

ドイツ在住中に見たブックカフェのことや、仙台にてブックカフェを始めるまでのいきさつが強く印象に残りました。特にテナントの場所を決める時のエピソードは、前野さんの「仙台でブックカフェをはじめたい」という強い情熱が通じたようで、読んでいてアツくなったのを覚えております。

二年ほど前、仙台で古書組合の大市が開催された時、念願かなってお店に行くことができました。美味しいお菓子と飲み物をいただき、前野さんとお話も出来て、感無量でありました。

5位田中美穂 わたしの小さな古本屋 洋泉社 

「古本屋ってどうやって始めて、どのようにやっていったらいいんだろう?」若い頃古本屋になりたかったけれど、私には何をどうしたら良いのかさっぱり分かりませんでした。

田中さんの本を読んでいると、21歳という若さで古本屋を始めたのに驚きました。その道は順調とは言い難く、最初の10年程はバイトと掛け持ちでお店をされていたのだそうです。文章を読んでいると、手探りで少しづつ自分の店を作りあげていった印象を受け、頭が下がる思いがします。文章が非常に読みやすく、いっきに最後まで読ませていただきました。

実際にお店に行ったことが二度あります。倉敷の美観地区という古い町並みの中にあり、こちらも古い建物。お店の前には多肉植物などの鉢が幾つも並び、絵になりそうな佇まい。中に入ると、古書や古本、漫画などがバランス良く並び、古本屋としてなんて魅力的なんだろうと呆然とした思い出があります。あまりにも緊張して、挨拶できませんでした。恥ずかしくって…後悔してます。

ラスト4冊は古本屋をやっていくうえでかなりの影響力を感じた本です。

といっても、自分の店を見ても実際にどう影響受けたなんて分かりません。たぶん精神的な何かしらを受けてるにちがいない。そう思うことにします。

4位広瀬洋一 西荻窪の古本屋さん 音羽館の日々と仕事 本の雑誌社

東京の多くの人から愛される店、音羽館。あとに続く古本屋さんにも影響を与え、「音羽館さんが好きで通っていた」というお店の方にお会いしたことがあります。

本書には音羽館店主の広瀬さんの、お店をはじめる前に高原書店で修行されて、自分のお店をオープンされる様子が描かれております。まず読んで驚かされたのが、売り上げのほとんどが店売りが占めているということ。うちはネット売りと店売りの両方をやっておりますが、ネット売りの比重が高く、店売りだけではとてもじゃないけれどやっていけません。周囲を見ても店売り一本で影響されてるお店が少ない状況です。ネット売り全盛の現在、店売りには限界があるのでは…という時にこの本を手に取り、「まだやれるかも」と思った記憶があります。

やはり東京という土地柄もありますが、店主の地道な努力があってからこそと思いました。実際に三度ほどお店に足を運んだことがありますが、欲しい本がたくさんある上に、買いやすい値づけ。何冊か購入させていただきました。

読んでいると、店売りで大切なことが書いてあるんです。「いちばん肝心なのはその町に店がフィットしているかということ」「個人商店ということでいえば、町の八百屋さんと変わらないと思います」等々。店売りこれからどうしようかな~と悩んでると、自然にこの本に手が伸びてます。

3位宇田智子 那覇の市場で古本屋 ボーダーインク

始めて沖縄を訪れたのは2015年の2月でした。兵庫古書組合の旅行で訪れたのですが、その中で古本屋さんを3軒回りました。その2軒目が宇田さんの店でした。

お店の本棚にある漫画に自然に手が伸びました。新里堅進の漫画。「水筒」「沖縄決戦」等の戦記モノの作者です。以前読んで印象に残ってました。彼は沖縄出身の作家で東京の出版社だけでなく、沖縄でもこうして単行本を出していたことに驚きを感じました。

沖縄から帰ってから宇田さんの本を読みました。ここではじめて彼女がジュンク堂で働いたことや、辞めて古本屋をはじめたことを知りました。この本はそんな経緯とともに、沖縄のみで発行される県産本の魅力が分かりやすく描かれております。文章も魅力的。すぐに読み終えてしまいました。本の影響は絶大です。それから僅か二ヶ月後に自分が元働いていた古本屋の店長と一緒に沖縄に古本屋巡りと、沖縄本探しの旅に出たのですから。

あれから7年間、結局トータルで8回ほど沖縄へ行くこととなってしまいました。

電子書籍のシェアが増え、紙の本が売れないと言われる昨今。本というものがまだ可能性を秘めているのではないかと思いました。自分に新たな視点を与えてくれた本です。

2位戸川昌士 あなもん 株式会社Pヴァイン 

2005年、九州から神戸に越してきた頃。知り合いの九州の古本屋さんが「ふらりさんには神戸でまだ友達いないだろうから…」なんて妙な気を利かせて案内してもらったのが「ちんき堂」でした。

正直これがかなり嬉しかったです。ちんきさんの店って、マニアックな感じでそそられるものがあります。しかも値付けが良心的なものが多く、そこで聞く話がまた面白い。お客としては最高です。それから15年以上に渡って、ことある毎に店に足を運んでおります。こんな店なかなかないですね。

この本はそんなちんきさんの、いろんな趣味趣向、古本屋の生活ぶりが伺える一冊です。この本の今までのちんきさんの本と違って、カラー写真がまず目を惹きます。

漫画・音楽・美術等、文章も夕刊掲載なのかたいへん読みやすく、でも内容はマイルドにしてあるとはいえ限りなくマニアック。王道と呼ばれるものだけでなく、B級C級にまで話が及びます。こちら方面が好きな方にはたまらないでしょう。しかし読んだ一般の方はディープな内容に驚かれたにちがいないと思います。連載10年分という凄い分量ですが、一篇あたりのページ数は2~3Pと短く、合間合間に読めます。

そういえば、お店に遊びに行くと、時々この新聞連載のネタについていろいろ解説をしていただいたりしたことがあります。その度に知識力や目のつけどころに驚かされたりしたものです。

1位橋本博 教養としてのマンガ 扶桑社新書

昭和63年。高校を卒業してめでたく熊本市にて浪人。そこで古本屋巡りをして出会ったのがキララ文庫の橋本先生でした。お店にはずらっと古い漫画が並んでて見てるだけで興奮させられ、話してると楽しくて楽しくて。「勉強を教えてあげるから明日からおいで」と言われたんです。即答で「はい」。塾の先生もされてたので、それから呼ぶ時はずっと「橋本先生」です。

キララでの生活は漫画に囲まれた夢のような日々でした。最初のうちはかなり丁寧に勉強を教えて頂いていたのですが、それと平行して漫画のことも。お店は夜中まで営業していて、お店が終わるのは午前1時とか午前2時。お店でも漫画の話をしていたのに、そこからまた24時間営業のうどん屋さんで漫画の話が始まるんです。うどんを食べ終わると次は明け方まで営業している温泉へと行き、さらに話が続く。自宅に帰るのは明け方のことがよくありました。そこで聞いた話はこの本でいうと、第一章「ゴミと宝は紙一重」第二章「おじいさんのマンガ道」第三章「古本屋店主から見たマンガの歴史」あたりの内容です。この本を読むと、先生が「なぜ漫画が好きで大切にするのか」がよく分かると思います。
「あれ?ここに勉強しにきたのになあ」気が付くと、漫画のレクチャーを受けてるかのような日々でした。そして私も漫画を集めてました。漫画の魅力から離れられなくなってしまったんです。

とにかく先生、すごい知識なんです。それらの知識はお店のバックヤードに並べてある膨大な漫画関連の雑誌記事のスクラップや漫画関連の書籍から産み出されたものでしょう。今でこそ漫画関連の情報はインターネットをはじめ、書籍なども数多くっておりますが、30年以上前は限られたものだったんです。

当時から「熊本に漫画図書館を作り、そこに過去の漫画を集めて収納するんだ」と語っておられた先生。その夢は叶い、熊本県合志市の熊本マンガミュージアムの館長となったのです。その辺りのいきさつもこの本の後半に詳しく書かれております。

塾の先生をされていた橋本先生の文章は、どこかアカデミック(学究的)。今思うと大学行く前のキララ文庫が学校のようなもので、実際の学校の勉強よりも面白く、ためになるものでした。今古本屋になって続けられてるのも、キララ文庫での足掛け15年という、長い下積みがあるからかもしれません。

おしまいに

今回いろんな古本屋さんが書いた本をピックアップして、最終的にちんき堂の戸川さんの本とキララ文庫の橋本先生の本をそれぞれ1位と2位に挙げましたが、この二方の著者を読んで「あっ」と驚いたことがあります。

お二方とも小さい頃買っていた漫画雑誌を親に捨てられたという共通の経験があるんです。しかも漫画週刊誌を創刊号から揃えていて、ある日親にいきなり捨てられるという展開。加えて大学を出て塾の先生をしていたという経歴までおなじ(世代も同じ)。びっくりしたと共に、その経験がのちのお店の趣向に繋がっていったように思えます。

この二店舗に惹かれる自分も、どこか共通点があるのかもしれません。自分の場合、両者のように知識が十分じゃないので出来るだけ市場を巡ったり、お客さんから買い取った本を触ったりして、これからも本について勉強していければと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(__)m

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