先日移転された、静岡県浜松市にある「時代舎古書店」(以下、時代舎)さんのお店に行って参りました。
こちらは浜松城跡や浜松市役所のすぐ近くにあるお店です。
時代舎さんといえば、私にとっては大先輩。移転前の場所の店舗は45年も営業されていたのです。移転前の店舗は45年という年月を感じさせる貫禄あるものでしたが、2年近く前に台風の被害を受け、痛ましい外観になっておりました。おそらくそれがきっかけだったのでしょう。今回少し離れた場所に移転することになったのです。
最初はブログで紹介するつもりではありませんでした。移転後の挨拶にお伺いして、「そうだ。知り合いの古本屋さんに移転後どうなったか教えてあげよう」と、お写真を撮らせていただいたんです。「パシャリ、パシャリ。/\」。ほんの数枚撮るつもりが、気が付くと20枚以上も撮っておりました。お店の魅力でそうなってしまったんでしょうか。でも考えてみるとこれは滅多に無いこと。せっかくだから後日時代舎さんに承諾を得て、ブログに記事を載せることにしたのです。
移転されたのは6/26(土)。私が訪れたのはそれから約2週間後の7/13(火)。日数が経っていたにもかかわらず、移転祝いの花が飾られておりました。
まず外から見て思ったのは均一本コーナーが目につくところにあるということ。実は以前の店舗よりも少し店舗面積が小さいですが、その分外に横付けに均一本コーナーが広めに取ってあって、冊数的には引けを取らないのではと思いました。
均一本は50円から500円まであって、値段ごとに棚が分かれていて、それぞれの価格帯でお得な一冊が選べるようになっておりました。
買う側からすれば魅力的なのですが、これらの商品を用意するのは大変そう~。「凄い!」と思いました。
しかしもっと驚かされたのは中の本棚の本です。
中に入ると、まず文庫の本が並んでいるのが目につきました。店内は以前より照明や採光のせいか、明るい印象。しかも広く感じます。
奥に進むと、テーブルのような台があって、そこには絵葉書や紙モノが並んでおりました。これは親切~‼これならしゃがまなくていいから、商品がとても見やすいですね。棚に並んでいる絵葉書も腰の高さから上のなので手に取って見やすいんです。
「お客さんに優しい店」だなと思いました。
そして驚かされたのは、その配置だけではございません。
商品を見ると、それらの一点一点に手書きでタイトルや解説、値段が手書きで書かれており、その丁寧さに驚かされました。
何かの本で読みましたが、「人間印刷されたものよりも手書きのものは素通りせずにじっくり見てしまう習性がある」のだとか。
その通り、私もその場で気が付くと時間が経つのも忘れてじっくり見入っておりました。
最後に店主より名刺をいただきましたが、その名刺の写真には旗のようなものが何も無いところにぽつんとありました。えっ。45年やって、移転後の心境がこれなんですか。頭の下がる思いで店を後にしました。
自分も頑張らなきゃ。
時代舎古書店
静岡県浜松市松城町106-16
営業時間:AM10:00~PM18:00
定休日:火曜日
☎053-453-1334
※お店の情報は2021年7月24日現在のものです。
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