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古本のメンテナンス

7/30(水)古本のメンテナンス 汚れ取り①~表紙編~

本の部分の名前
まずはお話に入る前に、簡単に本の部分の名称を。
実は本は表に目に見えるカバーの部分は全部表紙なんです。本棚で見える部分を「背表紙」。平置きの場合、表に見える部分が「表紙」、そして価格などの情報が書いてあるのが「裏表紙」なんです。
また本の上・下・横の断裁された部分を冊子部分の事を「小口」と言います。3辺とも「小口」の呼び名でOKですが、上は「小口上部」「小口の」、下は「小口下部」「小口の」と書いたりしてます。

ふらり堂での古本のメンテナンス
最近になって記録するということの重要性を知り、あたらめて本のメンテナンスを書き留めておこうと思い立ちました。調べてみると、みんないろんな方法で本のメンテナンスを行ってらっしゃるようです。最初は全部紹介しようと思ったのですが、それですとあまりにも大変だし、もう内容の新鮮さもないです。だから「じゃあ、うちはこうやっている」というのを紹介しようと思いました。

うちで使っている、100均の雑巾とスプレー

中性洗剤
まず本の表紙の汚れ取り。古本屋で働き始めて足掛け32年ほどになりますが、最初働いていたところは中性洗剤を水で薄めて使っていたと思います。汚れの落ち具合はまずまずでした。

企業秘密の洗剤
そのうち或る古本屋さんが開発した「古本屋専用の洗剤」というのを使い始めました。この洗剤の中身は企業秘密で、未だにあれが何だったか分かりません。そしてこの洗剤、ちょっと値が張るだけあり、さすがに汚れが落ちました。「これはいい!」すっかり気に入ってこれを10年ぐらいは使い続けたでしょうか。当然独立してからもこれを使い続けておりました。ところがある日突然生産停止になり、「果て困ったどうしよう…」。そこから模索の日々が始まり、あれやこれやと調べて試行錯誤の果てにたどり着いたのがエタノールでした。

除菌習慣(エタノール)

78%高濃度発酵アルコール 除菌習慣

使い続けてそろそろ10年ぐらいになるのではないでしょうか。その間見つけたエタノールのメリット4点。

①汚れが取れる
普通に100均のスプレーをこれまた100均の雑巾に吹き付けて、本のカバーの汚れ取りに使ってます。光沢のあるものはこれで結構落ちますね。

➁消臭効果がある
時々タバコの匂いのする本がありますが、軽いものなら軽くスプレーして、風通しの良いところに本を広げておくと、結構匂いが取れます。

③本のカビを取る
カビも何度かチャレンジして、軽いものは取れました。もちろん強くこすってはいけません。ソフトに軽くなでるようそっとやるのがコツです。

④手の殺菌・消毒に使用
実はコロナのこの時期、一番重宝してるかもしれません。スプレーから直接少量吹き付けて、手をこすり合わせるように消毒・殺菌に使用しております。ただコロナで一気に需要が高まったのか、一時期インターネットでは定価の5倍ほどの値段になってしまい、全然手が出ない商品に。現在は上からのお達しがあったのか、1.2~1.3倍の値段で売られているようです。エタノールは本でなくとも日常のいろんな場面で活躍が期待できますので、業務用でなくとも、ハンディサイズでも持っておくと重宝すると思いますよ。

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