※今回の文章は先方様の許可をいただいて、執筆させていただきましたm(_ _)m
前回までのあらすじ
ですが、ひょんなことから山口県に出張買取をすることに。ところが本が結構な量。これが一回では終わらず、二回、三回と往復するうちに四回にもなって、とうとう2月が終わってしまったのです。
だいたいの目安ですが、神戸と山口県って、これだけ離れております。だいたい当店から350キロ、往復700キロを早朝起きて日帰りで行くのです。
3月3日(第5回目)
しかし5回目ともなると、4時起床も苦にならなくなって参りました。宮島サービスエリアから見える朝日を浴びてると、パワーがみなぎってくるね。写真左端のスタバでチャイラテすすりつつ、背伸びして深呼吸!
到着すると、一般書籍の単行本が待ってました。
棚6本分を手掛けました。
しかし棚6本分なんかすぐ終わると思うでしょう。終わらないんです、これが。写真で見ていただければお分かりのように、棚にびっしり本が詰まってるんです。
👆あっ、自家製の仕切りで本来一列分を二列に分けて二倍入るようにしてありますね。
且つ、二重に本が入っていて、重厚な本棚をさらに重厚に。簡単に減らない訳ですよ。
しかも見上げると、本棚の上に自家製ダンボールの本棚があって、そこにもびっしりと本が詰まっております。手強い、これは手強い。難攻不落の城を攻めているかのような…ハアハアっ、もう矢折れ、力尽きてしまいそう。ある程度成果を挙げたら退却ナリ~。
という訳で頑張った末に、ダンボール箱80箱強。この日も満杯で山口を後にしたのでありました。
3月6日(第6回目)
昨日の本棚の本の詰まり具合を見てたら、最初は6、7回も通えば終わるだろうと思っていたのですが、8、9回くらいはかかりそうに思えて参りました。
実はこの移動式書架、一部レールになにかが挟まって動かなかったのですが、依頼主様が片付けてくださったおかげで無事全部動くようになり、いよいよ終わりに向けてバンバン本を積み込んでいけると、嬉しくなりました。
この日も暗がりの中、ランタンを頼りに棚6本分に向かいました。
やはり一般書籍・小説が目立ちますね。棚にぎゅうぎゅうに本が詰まっていて、見ているだけでもお腹いっぱい。これを全部持って帰るですね。なんだか見てるだけで武者震いがしてくるのは気のせい?
取り掛かるも、本棚に並んでいる新書とか帯付で綺麗に並んでいるのに見とれてしまいました。なんて場合じゃない。時間との戦いなんです。自分的には4時間で80箱詰めてなんとかお昼までには終わらせたいところ。
しこたま頑張ったおかげで予定どおり、4時間ちょっとで80箱強の箱詰め終了。さて、最後の一箱を運ぼうか…そういう時にアクシデントは起こりました。
急に足元の重力が無くなったかと思いきや、「ズボッ」って感じで持っている箱ごと下に落ちてしまいました。
作業も終わりで油断してたからでしょうか。それもありますが、本の重みと湿気で、床が柔らかくなってたんですね。そこに本を持った私が通ったものだから床が抜けたんだ。
すぐに依頼人に電話をかけて謝りました。許してもらえましたが、本当に申し訳なかったです。もうちょっと気をつけてれば良かった。
アクシデントはあったものの、無事いつもどおり車を本でいっぱいに。最後に帰りに穴の上に棚板を置いて、次回からは踏み付けないようにして帰ったのでありました。
3月14日(第7回目)
3月も半ばとなり、日に日に暖かくなってくるのを感じます。こうやって宮島サービスエリアの朝日を拝む時も、2月なら震えていたのですが、今ではすがすがしい気分。
目的地に到着すると、この日は大型本が大量に待ってました。
太陽や別冊太陽が目立ちます。この本、持ったことがある方ならお分かりかもしれませんが、重たいのです。基本的に写真が多い本はちょっと上等な紙を使う傾向があるので、自然重たくなりますね。
それに加えて写真週刊誌も結構束でありました。この雑誌も写真がメインなので、束になるとかなり重たい…😓
これらを何回も何回も車に束で運びましたが、なかなか終わらない。一体いつ終わるんだろう…気が遠くなるような時間が流れ、ようやく1時間半ほどで終了。
あとはひたすら単行本と文庫・新書を箱に詰めては車に運び、詰めては運びを繰り返しました。
ここでも余談ですが、単行本→新書→文庫本の順番で重たいですね。文庫本は紙が薄くて詰まっている上に一箱辺りに入る冊数も多いので、ぎっしり詰まっていると、けっこう腰にくるのです。
なんか棚の本がなくなると、嬉しくなって写真を撮ったりしてました。しかし7回目が終了しても、まだまだ本があるのです。終わるんでしょうか…。
この日もハイエースに80箱強。じゅうぶんな量で、山口を後にしたのでした。
3月20日(第8回目)
この日も4時起きで、暗い明け方の道を走らせておりました。
あっ。上方に付きが出てます。しかも満月。トイレも行きたいので、途中パーキングに寄る際にパシャリ。
そしていつものルーティンで、宮島パーキングでも日の出を撮影っと。
目的地に到着すると、この日は文学全集系が待っておりました。文学全集は今なかなか高値で売れにくいですね。かなり昔の作品となると、著作権が切れでインターネット等で無料で読めるようになったというのが大きいかと思います。
その中でもなんとか「これはイケるんじゃないか…」と思うようなものを箱に詰めることにしました。例えば新潮社の文学アルバムとかほとんど揃っていて、売りやすいそうなので合格っという感じです。こうやってズラリ並んでいるところを見ると、本当に綺麗ですね。
ちくま文学の森なんかもありますね。この本、自分も買っていて揃えてました。なんだか懐かしい…。
あとはひたすら単行本・小説の束を少しずつ切り崩して、箱に詰めて詰めて、三時間‼
こうやって今写真を見ても本当にいろいろな本があったんだと感心しちゃいますね。
しかもどの本もグラシン紙が巻いてあって、丁寧に保存されております。
加えてある程度ですがちゃんと作家別・五十音順に並んでおりました。本に対する並々ならぬ愛情を感じます。すばらしい!!
この日も空いた棚を最後に撮影。
バナナ箱80箱強で、程よく車も満タン!8回目にして、なんとなくですが、先が見えて参りました。いつまで続くんだろうと思っていただけに、やっと光が差してきた。最後まで頑張りますっ。
👉続きます
コメント