先日4泊5日で沖縄へ行って参りました。
ここ4年ほど毎年参加している、全沖縄古書籍商組合の年末大市に参加するためです。
それに加えて楽しみなのが、沖縄の古本屋さん巡り。
毎回何軒か回ることにしているのですが、今回今年2月に開店したばかりという、
「くじらブックス&Zou Cafe」さんにお邪魔することにしました。
くじらをイメージしてつくられたという、建物。
左の二階部分が口に、右側の階段部分がしっぽに見えますね。
私には中央上部の黒い小さい点が目に見えて、かなり可愛いくじらをイメージできました。
中に入ると、自分たちで手掛けたという内装が綺麗。
写真で見るとゆったりした感じに見えますが、結構商品があって、
滞在時間2時間中、ずっと本ばかり見てました。
おかげで内装の写真撮るの、すっかり忘れてました(笑)。
「くじらブックス&Zou Cafe」Facebookyより引用
店長の渡慶次(とけし)さんによると、カレーなどの仕込みはお父様が担当。
とろりコクがあって、あとからじんわり辛さがくる本格派カレー。
苦みの効いたアイスコーヒーが辛さを緩和してくれて、後味サッパリ!
続いて店内にて販売してある陶器類はお母様が担当。
こちらはひとつ上の写真のように、お店の料理にも使われておりますので、
食事をしながらどんなものか吟味できて便利。
そして、本の方はもちろん店長の渡慶次さん担当。
まず目に飛び込んできたのが絵本・児童書コーナー。
綺麗にディスプレイしてあって、見ているだけでも楽しいです。
ところで私が驚いたのが、沖縄本のコーナー。
棚2本分ほどあって、しかも裏側にも二重に入っているところも。
結構な冊数です。本土ではほとんど見慣れないものばかりで、
これを見るだけでもかなり時間がかかってしまいました。
あと職業柄、本のコーナーが気に入りました。
こちらのお店では新本・古本両方扱っているのですが、
このコーナーも両方並んでおります。
こうやって同一ジャンルで古いものと新しいものがあると、
奥行きというか厚みを感じますね。
迷った挙句、購入した本が下の写真のもの。
う~ん、当分退屈しなくて済みそう。
特に気に入ったのが沖縄本コーナーにあった、
「小中学生のための現代版六諭衍義大意」久米崇聖会編
調べてみると、2004年に7000部刷って、4000部が市内の小中学校に配られた模様。
内容は琉球の学者・程順則(1663-1734)が中国がら持ち帰った道徳的な内容「六諭衍義(りくゆえんぎ)」を
を漫画化した内容なのですが、執筆者に地元の漫画家・新里堅進の名前が!
前々からファンでしたので、これは嬉しい発見でした。
最後に。
沖縄にはいろんな個性的な古本屋さんがあって、
古本屋巡りををすると楽しいですよ。
もう6回程行っておりますが、何回行っても飽きませんね。
渡慶次さんのくじらブックスもご両親と本人の持ち味が活かされていて、
とても個性があって魅力的なお店に思えました。
沖縄で古本屋巡りをされる際には、是非コースに加えて下さい。
そうすれば、きっと楽しい旅行になるでしょう!
くじらブックス&Zou Cafe
〒901-0406
沖縄県島尻郡八重瀬町屋宜原135-2
電話: 092-753-7463
定休日火曜日。営業時間10時〜20時 駐車場有
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