ソウルやブルースをこよなく愛する私ですが、その周辺のレコードってなかなか入ってきません。
ディスコとかだったらそれこそ星の数ほど入ってくるのですが・・・。
そんな中、王道のソウルとかをすっ飛ばしてこんなディーブなアフリカン・アメリカンものが。
キング牧師の演説モノ、追悼コンサートなど。
右上のはゴーディー・レーベルからのリリース。つまり、モータウンなんです。
どちらかというと、白人マーケットに迎合しているように見えるモータウンですが、
抑えるところは抑えていたんですね。’68年のオリジナル盤。
これも面白いんですが、左上のレコードには「キング牧師の誕生日を祝日に」というレーガン大統領あての嘆願書入り。
このことからこのレコードは’81年から’89年の間にリリースされたことがわかります。
そしてホントに珍しく、データも乏しいのがこれ。マルコムXのレコード。
本人の演説?と色めき立ったのですが、さすがにそうではなく、裏ジャケをよーく見ると、
Waldo B phillips , Marvin Jackson ,そしてあの、フリージャズ、ブラックパワー評論でも有名なリロイ(ルロイ)・ジョーンズ(ムスリム名はアミリ・バラカ)の詩の朗読!
観客の前で録音されており、音質は決してよくありませんが、熱気の伝わってくる音源です。
解説にマルコムXの死についても言及されていることから、1965年以降のものであることは分かります。
アミリ・バラカが朗読している「A Poem for Black Hearts」は67年作なので67年録音の可能性は高いです。
キング牧師は教科書にも載っていそうですが、マルコムXはその思想の過激さから一段下に見られている感じがします。
90年代初頭にラッパーがマルコムXをこぞって賛美したことからその知名度は飛躍的に上がりましたが、それも遠い昔の話となりました。
マルコムXのような人物が現れない、最低限平等な社会が理想ではありますが、
報道を見る限り、米国のアフロ・アメリカンに対する差別は徐々に悪質さを増しているように感じます。
歴史、過去を学ぶのは大事だな、とこの歳になって思うようになりました・・・。
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