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本の種類・ジャンルには何がある?本屋で多い分け方やサイズを解説!

ふだんの生活・古本生活など古本屋生活

本を探すとき、「どの棚を見ればいいのか分からない」と感じたことのある方もいるのではないでしょうか。本のジャンルやサイズは書店・出版社・図書館によって分類方法が異なります。たとえば、同じ小説でも文庫本、新書、単行本などに分かれ、ジャンルも文芸・ビジネス・実用・児童書など多岐にわたります。

当記事では、実際の分類のされ方や代表的なサイズの特徴について解説し、目的の本を見つけやすくするためのヒントを紹介します。

1. 本の種類・ジャンルの分け方は本屋や出版社によって異なる

書店や図書館では、本がジャンルごとに分かれて並んでいるため、ジャンルをざっくり知っておくと目的の本を見つけやすくなります。「雑誌」「コミック」「文庫」「新書」「単行本」などの分類を覚えておくだけでも、本棚の前で迷う時間を減らせます。探しにくいときは、検索機を使ったり、書店員さんや図書館のスタッフに聞くのもおすすめです。

以下では、本屋や出版社、図書館における本の分け方を紹介します。

1-1. 本屋における本の種類の分け方

本屋では、たくさんの本がより手に取りやすくなるように、テーマや内容ごとにジャンル分けされています。

たとえば「文学・評論」のコーナーには、小説やエッセイ、歴史・時代小説など、文芸作品が多く並んでいます。ほかにも、「ビジネス」「暮らし・実用」「芸術」「児童書」など、生活のさまざまなシーンに合わせた分類がされています。書店によって分け方は少しずつ違いますが、「どんな内容の本か」がひと目で分かるように工夫されているのが特徴です。

気になるジャンルを見つけて、その棚をゆっくり歩いてみるだけでも、思わぬ出会いがあるかもしれません。

1-2. 出版社における本の種類の分け方

出版社では、本のジャンルを分類する際に「Cコード」と呼ばれる図書分類コードを使うのが一般的です。Cコードは、読者対象・ジャンル・内容を数字で表す3桁+1桁のコードで、本の裏表紙や奥付に記載されています。たとえば、「C0093」であれば、「一般向けの文芸書(小説)」という意味になります。

ただし、Cコードの分類がそのまま書店の棚分けに使われるとは限らず、出版社ごとに重点を置いている分野やジャンルの表現に違いがあるのも特徴です。シリーズやレーベルごとに独自のジャンル名を使う場合もあり、同じテーマの本でも出版社によって分類の仕方が変わることがあります。

1-3. 図書館における本の種類の分け方

図書館では、本を効率よく探せるように「日本十進分類法(NDC)」という体系に基づいて本が分類されています。NDCでは、すべての本を内容ごとに10の大きなジャンル(0類~9類)に分け、その後さらに細かく分類していく方法が使われています。

たとえば「9類」は文学で、小説や詩、評論などが含まれます。「4類」は自然科学で、生物や物理、天文学などが並びます。このように分類番号がはっきり決まっていることで、図書館ではどこの地域でも似たような並び方になっており、本を探しやすくなっています。背表紙に書かれた分類番号を目印に、目的の本の棚を見つけられます。

2. 実際に本屋で多い本の種類・ジャンルの分け方

実際の書店では、多様な読者ニーズに応えるために、書籍のジャンルが細かく分類されています。文芸やビジネス書、実用書をはじめ、子ども向けの絵本や学習参考書、趣味・教養を深める専門書、またコミックや雑誌まで、多岐にわたるカテゴリが設けられています。以下では、書店でよく見かける主要なジャンルについて順に紹介します。

2-1. 文芸

文芸は、小説やエッセイ、評論を中心に、詩・短歌・俳句・戯曲など多様な形式を含むジャンルです。読者層が広く、感動や共感を呼ぶ作品が多いため、書店では最も目立つ場所に並ぶことが多くなっています。近年ではライトノベルもこの分類に含まれる場合があります。

2-2. ビジネス書・経済・経営

ビジネス書・経済・経営のジャンルには、経済学や経営学、マーケティング、会計・金融などの専門知識に加え、仕事術やマネジメント、自己啓発といった実践的な内容も含まれます。著名な経営者の思考法や企業の成功事例を紹介する書籍も多く、働く人々のスキル向上や視野の拡大に役立つ一冊がそろっています。

2-3. 実用書

実用書は、日常生活で役立つ知識や情報を扱った書籍で、料理・育児・健康・旅行・趣味・スポーツなど幅広い分野があります。内容は比較的やさしく、すぐに実践できるものが多い点が特徴です。高度な専門知識を要する内容になると、別ジャンルの専門書として分類されることもあります。

2-4. 絵本・児童書

絵本・児童書は、乳幼児から小学生、中学生までを対象とした読書ジャンルで、年齢や発達段階に応じた内容で構成されています。絵本や童話、学習図鑑、学習まんがなどが含まれ、楽しみながら学べるのが特徴です。想像力や読解力を育てる目的でも重視され、家庭や学校でも広く利用されています。

2-5. 学習参考書

学習参考書は、小学生から高校生向けの教科別参考書や問題集、大学受験対策の赤本・模試対策教材などを含むジャンルです。また、各種資格試験や検定試験の対策本も含まれることがあります。学年別・目的別に細かく分類されており、学校教育の補助教材として広く利用されています。

2-6. 専門書

専門書は、特定の分野に特化した高度な知識や情報を扱う書籍で、医学・法律・建築・美術・工学・デザインなど多岐にわたります。一般的な実用書やビジネス書よりも内容が専門的で、読者もその分野の学生や専門職に限られることが多いのが特徴です。学術的な研究書も専門書の分類に含まれます。

2-7. コミック・雑誌

コミック・雑誌のジャンルには、漫画の単行本や週刊・月刊の少年誌、少女誌、ファッション誌、ホビー誌、情報誌などが含まれます。娯楽性が高く、幅広い年代に人気があるため、書店でも常に多くの棚を占めています。新刊の回転が早く、トレンドを反映しやすいのも特徴です。

3. サイズから見る本の種類と特徴

本は内容だけでなく、サイズによっても分類されており、読者の用途や扱いやすさに応じて多様な判型が使われています。持ち運びに便利な小型の文庫本から、視認性の高い大型の美術書まで、それぞれに特徴があります。

以下では代表的なサイズごとの本の種類と特徴について紹介します。

3-1. A6判(文庫本)

A6判(105×148mm)は、いわゆる「文庫本」として広く親しまれているサイズです。コンパクトで軽く、持ち運びやすいため、通勤・通学時の読書や旅先での携帯用として重宝されています。カバーのバリエーションも豊富で、書店では平積みされることが多いジャンルです。

3-2. 新書判(新書)

新書判(105×173mm)は、文庫本より縦長でやや大きめのサイズであり、「新書」として知られています。軽量かつ読みやすいサイズ感を保ちながらも、より多くの情報量を収めることができるため、時事解説や社会問題、歴史、哲学、科学、ビジネスなど幅広いテーマを扱う啓発的な内容の書籍に多く用いられています。

文庫本が小説や再編集本に多いのに対し、新書は書き下ろしの評論や実用的な教養書が中心で、知識を効率的に得たい読者に向いています。

3-3. 四六判(単行本・文芸書など)

四六判(128×188mm)は、日本で最も一般的な書籍サイズの1つで、多くの単行本や文芸書に用いられています。文庫本や新書よりも一回り大きく、紙面にゆとりがあるため、読みやすさやデザイン性に優れています。

特に小説、エッセイ、ノンフィクションなど幅広いジャンルで採用されており、初版発行時にこの判型で出版され、のちに文庫化されるケースも多く見られます。読み応えのある作品をじっくり楽しみたい読者に適した判型です。

3-4. B5判(専門書・週刊誌など)

B5判(257×182mm)は、教科書や専門書、週刊誌、学習参考書などに広く使われているサイズです。文字や図表を大きく掲載できるため、視認性が高く、複雑な内容を伝えるのに適しています。情報量が多く、紙面にゆとりがあることから、医学・法律・技術などの専門分野の資料にも多く採用されています。

また、週刊誌や情報誌では写真や見出しが映えるサイズとして重宝されており、実用性と読みやすさを兼ね備えた判型です。

3-5. A4判(美術書・写真集・月刊誌など)

A4判(210×297mm)は、雑誌や図鑑、美術書、写真集、カタログなどに多く用いられる大型の判型です。ページあたりの情報量が多く、写真や図版を大きく美しく見せられるため、ビジュアル重視の書籍に最適です。

月刊誌や趣味系のムック本、ビジネス系の資料集などにも幅広く使用されており、書籍だけでなく印刷物全般において標準的なサイズとして定着しています。閲覧性・訴求力ともに高いのが特徴です。

まとめ

本のジャンルやサイズは、書店や出版社、図書館ごとに異なる基準で分類されており、目的の本を探す際の手がかりとなります。ジャンルには、文芸やビジネス書、実用書、児童書、専門書、コミックなどがあり、内容や読者層に応じて細かく分かれています。

また、本のサイズもA6判の文庫本や新書判、四六判、B5判、A4判などがあり、用途や読みやすさによって使い分けられているのも特徴です。それぞれの分類を知っておくことで、本選びや棚の構造への理解が深まります。

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