先日DVD付アダルト雑誌を200冊仕入れました。
以前でしたら当たり前のものだったのですが、この一年で新しめのものはとんと見なくなって参りました。それもそのはず。2019年の8月でコンビニが一斉にアダルト雑誌の販売を終了したのです。
コンビニといえばセブンイレブン、ファミリーマート、ローソンの三強と、それ以外のチェーン店を合わせて全国で5万5936軒(2019年夏)。ここから一斉にアダルトが無くなってしまったのだから、その影響たるや大変なものだったに違いないでしょう。聞くところによればこの出版不況において10万部の部数を発行していた雑誌もあったらしいです。それがほぼ販路が絶たれて潰れてしまった出版社もあると聞きます。
古本屋もエロ本を置いてある店は限られてますね。業界でオシャレ古本屋と呼ばれる店にはたぶん置いてないと思います。うちはどちらかと言えば、いや言うまでもなくオシャレじゃないです。店のコーナーの一角にアダルトコーナーがあって、昭和・平成・令和のものを細々と販売しております。
思えば32年前から働いていたお店の一角にもアダルトコーナーがあって、当時はよく売れておりました。そして15年前に居抜きで購入・移転した店舗にもアダルトコーナーがあって、そちらもそれになりよく売れていたと思います。アダルトコーナーに関していうと、うちの店もその二店舗の系譜の上にあるといえます。
こうして脈々と古本屋の一角で売られてきたアダルト本・雑誌でしたが、さすがにネット等のデータ配信の時代になって、そのかつての隆盛は本当に過去のものになってしまいました。
アダルト雑誌は、新しいものはこの一年でめっきり減ったので、お客様の持ち込みや市場を見ても以前より少しずつ減っております。これからも増える見込みが無いので、当然アダルト雑誌は絶滅危惧種並みの道を辿るような気がします。絶滅…保護しなきゃ。いやいや、売らないと生活できないので、ちゃんと仕入れつつ売れるようこれからも努めます!
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