今日はいつもと趣向を変えまして、当店のレコードクリーニング方法をご案内してみようかと。
ハイ、出てまいりましたのはなんでこんな事になったのか分からんくらい汚れたレコード。
水でも被ったかな、と思うのですが、ジャケにウォーターダメージは皆無。
タル・ファーロウ60年台の帯付です。これは綺麗にしなければ。
まず用意するのは、壊れたレコードプレイヤーから摘出したマット。
これの上で作業することにより、盤をキズとホコリから守ります。
拭くのは100円ショップに売っているマイクロファイバータオル。
私はこの一択でやっております。
綺麗なレコの指紋なんかを拭くやつ、普通に汚れたレコードを拭くやつ、激烈に汚いレコードを拭くやつの三種を用意。
そして、秘伝のタレをこのタオルにつけて拭く訳ですが、タレの原料は
そして、アルカリ電解水。これを4割。スプレーボトルに詰めてよく振ります。
理屈としては電解水で汚れを分解→アルコールでも分解、そして蒸発。
てなかんじでございます。
ちなみにSPにアルコールはご法度なので電解水100%、CDの場合はアルコール100%でやってます。
今回のはあんまりひどいので、激烈用で軽くはたいてからレコに直接スプレーし、拭いていきます。
イメージとしては音の溝から汚れをかき出すようなイメージ。
レコードが回転する向きに結構圧を掛けてゆっくり拭き上げていきます。
ゴシゴシと往復させるのはあまりお勧めできません。
ハイ、こんなにピカピカ!
そして、これがポイントなのですが、汚れにかくれていたスレ傷が出現しました。
綺麗にするのはもちろんなのですが、正確にコンディションを知るためにも盤洗浄は必須なのです。
手間のかかる奴ほど可愛いとは申しますが、ほんとそうですね。
そんなわけで毎日レコードを磨く日々を送らせていただいております。ありがたい・・・。
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