今月はまさに仕入れの月。
市場でも大きめの市場があって、いろいろ本を仕入れる機会に恵まれました。
市場で本を買うのは楽しく、時間も経つのも忘れてしまうほどでした。
ところが!
事務所に帰ってびっくりです。車から荷物をおろすと、あんなに減らそうと努力して、
今年の夏は「少し少なくなったかな?」とホッとしてたのも束の間。
元に戻るどころか、今までで一番本が多くなってます。
ぞっとする反面、倉庫に本がいっぱいあると、ちょっと安心ですね。
さて、その中から仕入れの努力の成果を。
ちょっとエッチな70年代・80年代の新書を入荷しましたよ。
80年代後半、わたしが古本屋で働き始めた頃、
こういった本はすでに過剰気味であまり売れずにエロ本コーナーの隅に追いやられておりました。
ところが気が付くと、あまり見かけなくなってる…。
この手の本は立ち位置が微妙なのか、アダルトを専門に扱うところでも
なかなか置かないんですよね。
ですので、こう一気に束になって出てくると迫力があります。
まあ今でもうちではメインコーナーにはナカナカ置けなくて、やはりちょっとコーナーの外れになってしまいますが(笑)
その中から少し紹介いたしますと…
窪田千枝子「体験的SEX」「ほんとうの私」
川島のぶ子「女優脱いでよかった!」
窪田千枝子は潮吹きで有名になった女優さんです。
彼女が性の手ほどきを本にしたものです。女性目線での性の本ということで、時代的な要素も加わり面白いです。
川島のぶ子の本は、80年代活躍したアダルト女優さんらの紹介本。
作者は「映画芸術」の編集にもたずさわっており、客観的で分かりやすい文章となっております。
ビニ本とは、70年代後半から80年代前半に流通した成人向け写真誌。
関連書籍もいくつか出ており、「ビニ・ギャル犯写録」「ビニール本の女」もその類です。
ただ残念ながらこちらはイメージのような本で、本来ならビニ本女優の紹介をして欲しかったです。
余談ですが、以前働いていた古本屋さんにはかなりのマニアがいらして、
よくその女優の本を探していたものです。その際だいぶビニ本女優について教わりました。
だからといってその知識は、日常生活ではあまり役には立ちません。
古本屋はトリビアの積み重ねですね。
お次はノーパン喫茶関連本。「NOパン革命!」「ファッションギャル」。
この二冊は1981年頃のノーパン喫茶やセクシーパブ等のお店の紹介本です。
現在では移り変わりが激しいため、お店の紹介などは本にナカナカできませんが、
当時はインターネットもない時代、お店の情報はこうした紹介本に頼るしかなかったんですね。
最後に女性(著者)が女性を撮影した変った本。女性ヌードや、お風呂場はもちろんのこと、
男性ヌードまで撮影したりして、当時こういう本は珍しかったんじゃないでしょうか。
今読んでも面白いですね。
ということで、ふらり堂では古い性に関する本を買い取っております。
片づけ等で出て参りましたら、ぜひお問い合わせを!
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